協栄ジムの毒入りオレンジの真相は?具志堅用高が被害者って本当?

ボクシング

ここ数日、ボクシングジム名門・協栄ジム休止の報道が過熱化していますよね。

協栄ジムといえばボクシングでは名門中の名門ジムで、過去に13人もの世界チャンピオンを輩出しています。

海老原博幸選手から始まり、最近では亀田三兄弟の三男の亀田和毅選手まで。

昨日(2019/12/11)、亀田和毅選手はフリーに転向して海外を主戦場として現役を続行すると発表されましたね。

しかしながら、そういう超名門のボクシングジムなのですが、その陰では日本のプロボクシング史上最悪の事件と言われるエピソード「毒入りオレンジ事件」というややネガティブな事件とも密接な関係があったりします。

今回の記事では、過去にあった歴史的事実として「毒入りオレンジ事件」というものがどういう事件だったのか改めて確認してみたいと思います。

念のために付け加えておきますが、協栄ジムならびに関係者を誹謗中傷する意図は全くありませんし、犯人捜しといったことにも全く興味がありません。

あまりご存知ない方向けに「そんなこともあったのか…」くらいの認識を持って頂くことが目的です。

(注)もし不愉快になられた方や公開停止を希望される方がいらっしゃったらご一報下さいね。

是非最後までご覧下さいね。

毒入りオレンジ事件とは何だったのか?

今から約40年近く前に発生したボクシング界を揺るがす事件です。

日本ボクシング史上最悪と言うべきスキャンダル。
1981年3月4日発売「週刊文春」で故金平正紀協栄ボクシングジム会長が渡嘉敷勝男や具志堅用高の防衛戦の相手に薬物を混入したオレンジを食べさせたと糾弾し、国会でも取り上げられる騒動になった。
この影響で金平会長は1982年にボクシング界から追放され、具志堅の引退セレモニーが中止になった。

<出典>はてなキーワード

上の「はてなキーワード」からの引用には、日本が誇る最強の世界王者・具志堅用高選手の名前が出てきますが、この毒入りオレンジ事件の事の発端は同じ協栄ジムに所属していた当時日本ランキング1位の渡嘉敷勝男選手の試合でした。

渡嘉敷勝男選手は戦前の圧倒的不利という前評判を覆し金龍鉉(韓国)に判定勝ち。

世界戦への挑戦権を得た渡嘉敷選手は、その年の12月のWBA世界ライトフライ級タイトルマッチでも勝利して、協栄ジムの先輩でもある具志堅用高選手が失った世界王座を奪還しました。

その時の試合がYouTubeに残っています。

この事件がなぜ問題になったかというと、以下の通りです。

1.渡嘉敷選手の対戦相手・金龍鉉選手サイドに差し入れとして毒入りオレンジを送った

2.金龍鉉選手は食べませんでしたが、その他のスタッフが食べてしまい「下痢」「腹痛」「嘔吐」といった症状に見舞われた。

3.これに激怒した金龍鉉選手サイドが猛抗議をした。

これを画策したのはつい先日まで協栄ジムの会長をされていた金平桂一郎氏の父・金平正紀氏と言われていますが、ご本人は関与を否定されています。



【参考記事】協栄ジムの活動休止の真相がヤバイ!金平会長に何があったのか?

なぜ毒入りオレンジ事件が起きたのか?何が目的だったのか?

一言でいうと、当時無敵を誇っていた世界王者・具志堅用高さんが王座から陥落し13連続防衛が途切れた時期でもあり、具志堅用高選手に変わる他のスターが必要だったのです。

試合に敗れた具志堅用高選手はそのまま引退(最後の対戦相手はペドロ・フローレス)。

その後継者となるスター候補を模索していたところ、最も近い存在だったのが同じジム所属で具志堅さんと同郷の渡嘉敷勝男選手でした。

渡嘉敷選手を第2の具志堅用高としてスターにするための工作が失敗したというのが真相のようです。

当時は国会でも取り上げられるほどの過熱ぶりで、これが原因で故・金平正紀氏はライセンス無期限停止処分を食らうことになります。

これは具志堅用高選手の名誉を守るために、事件の幕引きを図ったものだろうと予想しています。



なぜ具志堅用高が被害者なのか?

この事件が明るみに出たのは渡嘉敷勝男選手のときですが、過去にも同様のことがあったことが報じられ、具志堅選手の7度目の防衛戦で、べネズエラの挑戦者であるリゴベルト・マルカーノに薬物入りのブドウが差し入れられたということまで判明。

となると、具志堅選手の13度の防衛記録までもが穢(けが)れたもののように扱われ「汚れた英雄」とまで言われる始末…。

この「毒入りオレンジ事件」については金平正紀氏が亡くなられているので真相は闇の中であり、今後明らかになることはありませんが、この事件が事実かでっち上げかに関わらず具志堅用高選手の戦績や強さが偽りであるわけがありません。

管理人はこの無敵の王者が敗れて王座陥落の瞬間をリアルタイムで観ていますし、子供ながらに時代の終焉を感じました。

思い出は美化されるといいますが、間違いなく具志堅用高選手の強さは今の井上尚弥選手と匹敵するほどの強さでしたね。



まとめ

協栄ジム初の世界王者・海老原博幸選手が誕生して56年目の今年、ついに名門・提供ジムが休止となりました。

金平会長がJBCに休会届を提出されたようですね。

色々とダーティーな噂も絶えないジムでもありましたが、ボクシングのオールドファンにとっては堪らない魅力を持った世界王者がたくさんいました。

毒入りオレンジ事件は子供ながらに非常にショッキングでしたが、個人的には具志堅用高選手の輝きが色褪せたことは一度もありません。

今回の協栄ジム休止で思い出した「毒入りオレンジ事件」を記事にしてみました。

管理人の事実誤認等ございましたらご遠慮なくご指摘下さい!

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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