先日、元 WBA&WAOバンタム級王者のギレルモ・リゴンドー(Guillermo Rigondeaux)と元WBAスーパーフライ級王者のリボリオ・ソリス(Liborio Solis)の試合が行われましたね。
前評判通りの結果で、リゴンドーが勝利し見事WBA世界バンタム級新王者となりました。
この試合はリゴンドーとソリスによるWBA世界バンタム級王座決定戦でした。
二人とも元世界王者としては有名で、実力も実績も申し分無いのですが、しかしながらリゴンドーは39歳、ソリスは37歳で試合中や試合後もブーイングが酷かったと聞いています。
そんな元強豪のリゴンドーですが、何やら日本のモンスター・井上尚弥との対戦を熱望しているとの噂が聞こえ始めました。
そのためフェザー級まで上げていた階級をバンタム級まで落としてきたようですね。
39歳という年齢でありながら、依然としてボクシングの第一線で活躍するリゴンドーと井上尚弥との予想と試合展開などを考察してみました!
是非最後までご覧下さいね。
リゴンドーの戦績が凄いって本当?どんな選手なの?
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— jorge ebro (@jorgeebro) February 4, 2020
リゴンドーはキューバ出身のボクサーで現在39歳です。
戦績は22戦20勝(13KO)1敗1NCという過去の実績です。
すぐに気が付くのが年齢の割には試合数が少ないということだと思います。
井上尚弥は26歳ですがすでに19試合こなしており、それでもやや試合数の消化は遅い方かもしれません。
リゴンドーはオリンピックに2度(2000年シドニー、2004年アテネ)出場しており、どちらもバンタム級で金メダルを手にしています。
井上尚弥やノニト・ドネア(Nonito Donaire)のような強打はありませんが、アウトボクシングスタイルでフットワークやテクニックで相手を翻弄する試合運びを得意としています。
日本では2014年の大晦日に日本のリングに登場し、天笠尚(あまがさひさし)と対戦し7ラウンドに2度のダウンを奪われましたが、10ラウンドにTKO勝利を収めています。
リゴンドーとしてはヒヤリとした試合だったでしょうね。
大晦日にリゴンドーからダウンを奪った天笠が引退か。その試合見るまで知らなかったけど、「おーっ!! 番狂わせ!?」と猛烈に興奮した思い出が。お疲れさまでした。#天笠尚 #ボクシング
天笠引退、WBO王座獲得失敗「進退をかけていた」 https://t.co/704p2MjJjN
— 魎魍魅魑 (@yomenaiyo) September 30, 2017
リゴンドーの対戦相手で有名な選手は誰?
リゴンドーは22試合していますが、以下に主な対戦相手のリストをご紹介しておきます。
日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 |
2013年4月13日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | ノニト・ドネア |
2013年12月7日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | ジョゼフ・アグベコ |
2014年12月31日 | 勝利 | 11R 終了 | TKO | 天笠尚 |
2017年6月17日 | ー | 1R | NC | モイセス・フローレス |
2017年12月9日 | 敗北 | 6R 終了 | TKO | ワシル・ロマチェンコ |
2019年6月23日 | 勝利 | 8R 終了 | TKO | フリオ・セハ |
2020年2月8日 | 勝利 | 12R | 判定2-1 | リボリオ・ソリス |
特筆すべきは、ノニト・ドネア戦の勝利とワシル・ロマチェンコ戦のTKO負けでしょうか。
いまから約7年前にリゴンドーとドネアは対戦し、ドネアの強打を持ち前のテクニックとインサイドワークでかわしたリゴンドーが判定勝利を収めています。
ドネアとしては消化不良のような印象だったと思います。
この、相手の持ち味や得意なパンチを殺してしまうテクニックがリゴンドーの良さでもあり特徴でもあります。
リゴンドーvsノニト・ドネアはどんな試合だったの?
ドネアはリゴンドーから10回にダウンを奪いましたが、スピードを生かし手数でドネアを上回り、判定で勝利しました。
ジャッジの採点は116—111、115—112、114—113と意外にも競っていた試合でしたね。
リゴンドーvsワシル・ロマチェンコはどんな試合だったの?
ロマチェンコの強さだけが目立った試合でした。
階級ももともとバンタム級のリゴンドーが2階級上げて、フェザー級での初めての試合が当時29歳の無敗の王者ワシル・ロマチェンコでした。
ロマチェンコは2回には早くも主導権をつかんでしました。
リゴンドーはハイペースについていけず、極端なダッキング、クリンチでの時間稼ぎを繰り返すだけ。
「2ラウンドが終わった頃には何をやらなければいけないか分かった。4回くらいにはもう判定まではいかないと分かった」
ロマチェンコ談
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リゴンドーの特徴や試合運びの詳細が知りたい!
リゴンドーの試合は、良く言えば「玄人好み」で、悪く言えば「塩分濃度の高い塩漬け職人」という感じです。
リゴンドーはパンチをピンポイントで的確に当てる能力がずば抜けていると思います。
特に左ストレートが一番ですかね。
ディフェンスも優れていますが、何よりもその左ストレートで恐怖心を植え付け、その上で距離を取るから相手は踏み込みづらくなり、リゴンドーに対して、脅威を与えるパンチが打てなくなります。
このことについてはノニト・ドネア戦を確認すればよく分かります。
上のインタビューはやや古いですが、個人的に好きな動画なのでご紹介しておきます。
リゴンドーがどういう人物なのかを知るには手ごろな動画です。
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リゴンドーvs井上尚弥の試合予想!勝つのはどっち?
井上尚弥(左)リゴンドー(右)
まずは、リゴンドーvs井上尚弥戦が実現することを願うばかりですが、実現すれば井上尚弥の勝利と予想します。
もう少し付言すると、井上尚弥にとってリゴンドーはやりにくい相手だと思います。
スピード、技術、反射神経という3つともに井上尚弥に優位性があり、現状のリゴンドーでは井上尚弥をKOする力はないと見ていますが、他のボクシングファンのご見解は如何でしょうか?
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まとめ
井上尚弥はバンタム級に階級を上げる前は、対戦相手から回避されることが多かった印象ですが、ノニト・ドネア戦以降、いろいろな相手から対戦のラブコールを受けるようになりましたね!
理由としてはポジティブな理由が1つ、ネガティブな理由が1つと考えています。
まずはポジティブな理由からですが、ノニト・ドネア戦までも豪快なKO劇でボクシングファンを魅了していた井上尚弥ですが、ドネアを倒したことによってこれまで以上に更に名声が拡がったと考えられます。
もう一つネガティブな理由としては、ドネア戦での「あわやKO寸前」に追い込まれた井上尚弥を目の当たりにした選手が対戦を希望している可能性もあるかもしれません。
個人的には、ドネアの渾身の左フックがクリーンヒットしてもダウンしなかった井上尚弥が凄すぎるのであって、リゴンドーやカシメロでは井上尚弥を倒せないと思います。
こればかりは対戦しなければ分からないことですけどね(笑)
井上君、頑張ってくれよ!君のダウンシーンなんか見たくないからね!!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。