秋田内陸縦貫鉄道の笑EMIって何?急行もりよしで阿仁を楽しもう!

その他

秋田の県北を南北に縦断する秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線)をご存知でしょうか。

ことの是非はあるものの、政府主導で始まったGoToキャンペーン

眉間にしわを寄せるより、羽を伸ばして秋田県に旅行にでも行ってみませんか?

ということで、前から気になっていた第三セクターのローカル鉄道・秋田内陸縦貫鉄道をご紹介したいと思います。

秋田内陸縦貫鉄道は鉄道オタク、所謂「鉄ちゃん」「鉄子」には有名なローカル線かも知れません。

しかしながら、名前を聞いたことしか無いという人が多いのも現実です。

そこで今回は秋田内陸縦貫鉄道名物の笑EMIカレー笑内駅WA ROCK(ワ・ロック)などについて調べてみました!

「待っている人がいる、そこに笑顔がある、そこで笑顔になれる」
(スマイルレール秋田内陸線)

是非最後までご覧下さいね。

秋田内陸縦貫鉄道の笑EMIってナニ?

秋田内陸縦貫鉄道は、もとから鉄道マニアに愛されていたローカル線です。

また写真家の間では牧歌的なシーンが撮影できるスポットとしても有名です。

その路線の駅の1つに、笑内(おかしない)駅という風変わりな名称の駅舎があります。

今となってはかなり有名だと思いますけどね。

その笑内駅のある北秋田市笑内の「笑」にちなんで、名物商品がたくさん発売されています。

また秋田内陸縦貫鉄道は、2011年11月1日から「スマイリーレール秋田内陸線」という愛称も付けられています。

「EMI」は「Experience Moving Impressive」の略で、「心揺さぶられる印象的な秋田の里山体験」という意味が込められている。

<出典>毎日新聞

秋田内陸縦貫鉄道の名物商品

巷で密かにブームになっている商品を3つご紹介しましょう!

まずは、笑EMIカレーという2020年6月20日に発売されたばかりのレトルトカレーです。

秋田内陸縦貫鉄道公式HPより

秋田内陸線の観光列車「えみEMI」 運行再開記念商品【7/1より運行再開】、ほおばると笑顔になる「えみEMIカレー」の販売を開始いたしましたのでお知らせします。

「人々の笑顔を乗せて走り続けてほしい」との願いをこめて名付けられた「笑EMI」

<出典>秋田内陸縦貫鉄道公式HP

  • 販売開始日: 2020年6月20日
  • 販売価格: 1箱540円(税込)
  • 販売: 鷹巣(鷹巣)駅、阿仁合駅観光案内窓口売店、秋田内陸線オンラインショップ

公式HPチラシ

この商品は秋田名物なのですが、販売元は株式会社フリーデンという、神奈川県平塚市にある企業です。

でも食材は地元秋田で採れた野菜や豚肉を使っています。

次は、笑EMIサイダーです。

秋田内陸縦貫鉄道公式HPより

こちらは「ニテコサイダー」という、秋田県六郷町(現美里町)にある「六郷町づくり株式会社」が製造元になっているようです。

その歴史は古く、明治天皇が飲んだ水を「御膳水」としていたことから、大正時代に入ってニテコサイダーとして売り出し有名になりました。

二テコは「仁手古」と書きます。

2019年4月に現在のラベルに一新されたようです。

あきた美郷づくり特選品HPより

最後、3つ目はもちもちバター餅です。

テレビ番組『秘密の県民Show』で紹介されたことがきっかけとなり、その人気に火がつきました。

日本バター餅協会パンフレット

日本バター餅協会パンフレット



秋田内陸縦貫鉄道を走る「急行もりよし」

秋田内陸縦貫鉄道の別の楽しみとしては「急行もりよし」に乗る!というのがあります。

「急行もりよし」と書きましたが、名称は「新観光列車 笑EMI」に変更されています。

1989年4月の全線開通時には鷹巣~角館間を2往復していたのですが、現在は毎週土日の運行です。

もともとの列車名は、沿線に広がる森吉山(もりよしざん)にちなんで名付けられました。

森吉山の山頂

10月9日放送の「アナザースカイⅡ」では、秋田が誇る東洋一の美女・佐々木希さんが秋田内陸縦貫鉄道に乗車していましたね!

佐々木希さん

となると、もはやただのローカル線ではないでしょう。

秋田内陸縦貫鉄道公式HPより

詳細はHPでご確認下さい。



秋田内陸縦貫鉄道の沿線穴場スポット

こういう場合は、温泉とかグルメなどを記事にするのが普通なのでしょうが、敢えてあまり知られていないスポットを3つご紹介します。

まず1つ目は、阿仁合駅前にある無人セルフ本屋さんの「阿仁合の本やさん」です。

古本販売と阿仁地域の本の貸出をしているショップですね。

なぜこのお店にフォーカスしたかというと、コンセプトも去ることながら営業形態が凄い!

無人で「本の貸出と販売」をやっています。

長閑な秋田ならではといった感じの営業形態だと思いましたね。

素晴らしい!

なお、お店の開業資金には、秋田魁新報社(あきたさきがけしんぽうしゃ)が運営するクラウドファンディングサービスのサポートで集められました。

経営されている方は下のお二方で、「てんちょう」「ふくてんちょう」と平仮名で表記されるようです。

右:柳山めぐみさん(てんちょう)
左:長谷川拓郎さん(ふくてんちょう)

住所 〒018-4613  秋田県北秋田市阿仁銀山字下新町119-23
営業時間 10:00 – 18:00  月曜定休
TEL 0186-67-7030(阿仁合コミューン)
E-mail aniaibooks1112@gmail.com

2つ目は阿仁合駅前にある「阿仁合コミューン」です。

お店とかレジャー施設ではなく、文字通りコミュニティスペースとして地元や観光客が利用しています。

住所 〒018-4613 秋田県北秋田市阿仁銀山字下新町119-19
営業時間 10:00 – 18:00  月曜定休
TEL 0186-67-7030
E-mail aniai_commune@outlook.com

最後3つ目は、同じく阿仁合駅前にある「ふれあいショップ ひまわり」です。

地元の女性たち複数人で経営している、地場産品販売&食堂です。

お店には地元で採れた野菜や山菜などの他、食堂もやっていてカレーライスなど定番メニューを手ごろな価格で提供しています。

看板メニューは比内地鶏の親子丼800円(税込)と、看板娘の三浦以志子さん(68)、清水ていこさん(69)のお二人。

公式Twitterより

WA ROCK(ワ・ロック)ってナニ?

穴場スポットの2つ目でご紹介した「阿仁合コミューン」で少し触れましたが、WA ROCK(ワ・ロック)という是非知って欲しい文化があります。

WA ROCK JAPAN(ワ ロック ジャパン)とは

もともとは西オーストラリアで生まれた自然遊び

それを秋田県北秋田市阿仁(あに)地域で広めたものです。

名前の由来「WA」とは「Western Australia」を略したもので、日本ではじめる時に「WA」を日本語の「輪(ワ)」として、WA ROCK(ワ ロック)と呼んでいます(西オーストラリアではダブリュエーロックスと呼ばれています)。

あなたが描いたWA ROCKが人と人、地域と地域をデザインするようにつながっていく遊びです。

<出典>https://warockani.localinfo.jp/

一言で言うと、WA ROCK(ワ・ロック)とは拾った石にアクリルの絵具で絵を描いて、街や公園など決められた場所に置いたり隠したりして、誰かに拾ってもらうという遊びです。

見つけた石は記念として持ち帰っても大丈夫ですし、また別の場所に移動させて誰か他の人に見つけてもらうのを待つというのもアリです。

自分がペイントした石を通して、見知らぬ誰かと「繋がる」というのは素敵な世界だと思いませんか?

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まとめ

地元秋田の住民や鉄道好きな人たちはご存知かも知れませんが、秋田内陸縦貫鉄道は過去に何度も廃線の危機を乗り越えてきました。

今もなお人口減少の歯止めがきかず、路線の利用客も減る一方の秋田県にあって、何とか観光客を呼び込もうという地元民の執念と熱いパッションを感じました。

それが今回ご紹介した笑EMIシリーズ商品やWA ROCK(ワ・ロック)などに代表される文化や創意工夫に表現されていると思います。

秋田の鉄道は未だに国鉄が走っているという、否定したくても否定しきれない都市伝説までありますが、時間の流れが秋田では止まっているように感じます。

たぶん本当に止まっています。

ということは、つまり秋田県は日本一の癒し空間であり、心身のリラクゼーションサロンということになるのでしょう。

是非、秋田に行ってみませんか?

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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