印鑑(はんこ)という日本独自の文化(正確には日本と台湾)がありますが、あれは日本に移住もしくは赴任して来た外国人はどう感じてるのでしょうね?
真子茂さんという株式会社ゲンダイ出版の代表もされておられる「印鑑博士」がテレビで印鑑について語られるそうです。
ペーパーレス化の時代が進む中で、日本、取り分け役所ではあまりデジタル化が進む気配がありません。
そんな時代にどのように印鑑メーカーが取り組んでいるのか非常に気になるところですよね?
真子茂さんの経歴やプロフィールとともに、今の時代の印鑑の意義、ペーパーレス化と印鑑はどう共存するか、などについて調べてみました!
是非最後までご覧下さいね。
真子茂の経歴とプロフィール概略
真子茂さんは『月刊 現代印章』の編集長でもあり、株式会社ゲンダイ出版の代表取締役でもあります。
1968年(昭和43年)生まれで、大阪府大阪市出身、大学は京都精華大学を卒業されています。
京都精華大といえば、日本初のマンガ学部が設置された大学でも有名(?)ですね。
ところで、株式会社ゲンダイ出版は1971年(昭和46年)創業で1980年(昭和55年)法人化ですから、真子茂さんは2代目社長だと思われます。
冒頭でも触れましたが、このペーパーレス化の時代に印鑑の製作や印鑑に特化した雑誌を刊行しつづけていることに驚きますし、個人的には非常に興味深い分野です。
今度の番組でその回答の一部が聞けるかもしれませんね、楽しみです。
京都精華大学「マンガ学部」の名物教員
すがやみつる
名物教員というよりは、幼い頃に『コロコロコミック』(小学館)を読んでいた世代には懐かしい漫画家が教員をされています。
「すがやみつる」さんという漫画家さんで、『ゲームセンターあらし』といえばピンと来る人が多いかも知れませんね!
「すがやみつる」さんの師匠は石ノ森章太郎さんで、ロボコンとかキカイダーなどの製作にも携わられておられたようです。
あと、京都精華大といえばこちらの「事件」も忘れてはならないと思います。
被害者が気の毒でなりせん。。
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真子茂イチオシの印鑑とは?
毎日のようにアイデア商品が生まれる時代ですから、当然ながら印鑑業界も生き残りをかけてアイデア商品を開発しています。
まずご紹介したいのが、真っ直ぐ殷鑑を押したいのに押せなくてイライラする人用に「プロジェクタースタンプ」という便利な印鑑が発売されています。
サンビー
2つ目は「痴漢行為防止スタンプ」というもので、手に付着したインクは太陽光や照明のもとでは無色透明のUV発色インクが使われており、ブラックライトを当てると押されたスタンプの跡が浮き出るという優れもの!
シヤチハタ
3つ目は、今まさにタイムリーなスタンプで「コロナではありません、花粉症です!」とか「喘息です!」ということを周囲にアピールするためのアイデア商品です。
【マスク用スタンプ】1日でも早く皆様が肩身の狭い思いをされないよう、最短即日発送、遅くても1日~2日で発送いたします → https://t.co/typ1U9OyKk#マスク用スタンプ#花粉症対策#花粉症 #喘息マーク#ぜんそくマーク#花粉症マーク#うつりません#はんこ#ハンコ#ゴム印#スタンプ#吉報堂 pic.twitter.com/woig9hwMFC
— はんこ屋「吉報堂」(株式会社 吉報堂) (@kippodo) March 16, 2020
満員電車に乗る妊婦さんが付けている妊婦バッヂを応用(?)したタイプのものですね。
真子茂さんは4年まえに以下の用にコメントしています。
4年後の現在でもお考えに変わりがないのかどうか気になるところです。
「日本でハンコがなくなる事態は考えにくい」
<出典>週刊ポスト2016年7月22・29日号
しかしながら、時代の流れはデジタル化なので、楽観視できない事態になってきているのではないでしょうか。
更には、安部政権は成長戦略の一つとして、会社を設立する手続きをオンライン化する(印鑑不要)という法改正を成立させたい意向があります。
これは次の政権に引き継がれると思われますが、どうなるのか気がかりです。
平成から令和への改元特需で印鑑がバカ売れしたって?
昭和から平成に元号が変わるときに、印鑑が飛ぶように売れたことがあったそうです。
どういうことかというと、印鑑一つで「昭和」の文字に二重消し線を押し、その消した昭和の文字の上に「平成」の文字を押せる印鑑が必要だったのです。
そのため、今回の平成から昭和への改元の時にも、その特需があるだろうとの見込みだったのですが、実際はどうだったのでしょうか?
ご存知の方いらっしゃいますかね?
印鑑が象牙で作られるようになったのはナゼ?
調べてみたところ、大まかに以下の3つの理由からのようですね。
1.加工しやすい
2.朱肉が馴染みやすい
3.高級感がある
ワシントン条約(1975年発効)によって、今では象牙(ぞうげ)で印鑑を作れなくなってしまいました。
2009年に一度だけ特別に輸入が許可されましたが、今後はもう無いだろうと言われています。
そのため、日本国内に備蓄されている象牙がなくなり次第、象牙製の印鑑を作ることが出来なくなってしまいます。
そう遠い日のことではないそうです。
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なぜ日本は印鑑の文化が無くならないの?
#電子契約 を提供する #クラウド サービスが伸びています。法令上は紙の契約書はほとんど不要になっていますが、日本では「#ハンコ文化」が根強いのも事実。#働き方改革 の機運の高まりが、業務の効率化を後押しすることにつながるか注目です。 https://t.co/H0hA2dFQYG
— 日本経済新聞 法務報道部 (@nikkei_legal) February 13, 2018
日本は生来「簡便さ」や「合理性」よりも「伝統」とか「文化」を大事にする民族ですが、それに政治が絡んでくるので世の中の仕組み・システムが変わるまで時間がかかりがちですね。
今回は印鑑を無くす動きを、印鑑業界側から強い反発があったために有耶無耶になってしまいました。
印鑑業界も生活が掛かっているので、簡単にはデジタル化の法案を通過させる訳にはいかないのは理解できます。
また政権与党側としても多くの票を失う危険は犯したくないというのが実情でしょう。
双方の思惑が手に取るように分かるだけに、どちらも困らない方法はないのでしょうかね??
私には思いつきませんが…。
海外では印鑑の代わりに何を使ってるの?
印鑑は英語で“Seal”とか“Name stamp”と訳すようです。
日本独自の文化なので、InkanとかHankoみたいな感じで通じるようになれば面白いですよね。
海外ではサイン(手書きの署名)が印鑑の代わりになりますが、サインする書類の枚数が多い場合には苦労しますね。
しかしながら、効率を重視する国では電子認証があるのでその心配もありません。
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まとめ
印鑑についてこれまで真剣に考えたことがなかったので、今回の真子茂さんを調べていて初めて知ったことも多かったです。
「ペーパーレス時代なので印鑑は不要!」とか「印鑑は時代錯誤!」という声はよく聞きますが、日本は効率化という理由だけでは簡単に文化を変える国ではありません。
安倍政権が一度法案を成立させかけたのですが、印鑑業界からの猛烈な反発に遭い、結局のところ折衷案で落ち着きました。
しかしながら、時代は効率化と自動化に向かって一直線なので、印鑑文化はかなり危ういと思いますね。
どうなるのでしょう?(やはり無くなる??)
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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